ラクヨウ
皆さんは「ラクヨウ」というキノコを知っていますか?
私は北海道に移住してから知りました。
正式名称は「ハナイグチ」というキノコですが、北海道では「ラクヨウ」という名前で親しまれています。
他にも「ラクヨウショウモタシ」という名前で親しまれてもいるようですが、私の住んでいる地域では「ラクヨウ」としか呼ばれません(長野では「ジコボウ」「リコボウ」と呼ばれるそうです)。
「カラマツ」が生えている北方や高地に生えているそうで、日本全国どこでも生えているわけではないようです。
私の住んでいる地域ではお盆が過ぎ、朝晩が寒くなってきたころに採ることができるようになるそうです。
キノコ採り
私は、地元のキノコ採り名人に誘われて、「ラクヨウ」を採りに行ってきました。
私が住んでいる地域は「カラマツ」が多く生えているので、少し行けば生えている場所があるようです。
近場と言っても草も刈られていない山道です。素人では生えている場所は分かりません。
※ヒグマやダニには要注意です。
例年採れるという場所に連れて行ってもらうと、無事「ラクヨウ」を見つけることができました。
ただ今年はタイミングが少し遅かったようで、大きくなりすぎていたり、崩れてしまったものが多かったです。
しかしそれでも、10kgの米袋いっぱいほどは採ることができました。
落葉の下処理
帰って妻に調理をお願いします。
妻もラクヨウの調理は初めてなので、調べながらの作業です。
まずは水で大まかにゴミや泥を取り除きます。
その後塩水につけます。虫出しという作業です。
キノコには「キノコムシ」(正式名称は分かりません)という小さな幼虫がひだの間にいるからです。
その後5分くらいお湯で煮ます。
その後また軽く水につけ洗います。目に見える虫を再度取るためです。しかし、虫をすべて取り除くことはまず不可能です。とても小さく、ひだの間に隠れているからです。
気にしない人は虫出しの作業はせずに食べてしまうそうです。
実際洗い過ぎると味も落ちてしまうので、そこそこで止めた方が良いです。
後は味噌汁や、大根おろしであえて食べたり、うどんやそばの具にするなど、好みの料理にするだけです。
我が家は蕎麦のつけ汁にしました。
ラクヨウの味は絶品!
ラクヨウはぬめりが強く、なめこに似ていますが、風味はなめこをはるかにしのぎます。
とても美味しく、汁物にするとキノコの出汁がものすごく出て、格別です。
ラクヨウは人気も高く、比較的近場で採取できるキノコの為、知られている場所はすぐに採り尽くされてしまうようです。
名人いわく、九月にもう一度生えてくるそうなので、ぜひまた採りに行きたいものです。
ネットでも購入は可能なので、機会があったら是非ご賞味ください。